ファッションブランドの「ツモリチサト」が事業終了するというニュースが入ってきました。
値段が高いけど独特でかわいいデザインが人気のブランドである「ツモリチサト」は、パフュームのステージ衣装としても知られています。
ファッションのみならず、財布などの小物も手掛けており、特に若い女性中心に人気のブランドだからこそ、大きく話題になっています。
ツモリチサトのブランドコンセプトをはじめ、事業終了の理由、今後どうなるのか、いつまで買えるのかなど調査しました。
ツモリチサトとは?
ツモリチサトとは、津森千里が手掛ける日本のファッションブランドです。彼女の作り出す不思議な世界観は、日本だけでなく世界中から注目されていました。
ブランドコンセプトはデザイナー津森自身が、好きなものや興味のあることを自由な発想で素直に表現しています。ガーリーでセクシー、大人のためのファンタジーが溢れるハッピーなテイストを提案しています。
津森さんは1976年文化服装学院のファッションデザイン過程卒業後、77年イッセイミヤケ率いる会社に入社。そこで「イッセイスポーツ」のデザイナーとなりました。
どんな服?
コンセプトはエレガントな大人らしさの中に隠された密かなガーリー。カラフルでポップなデザインが特徴的で原宿ファッションといわれるジャンルの原点になっています。
大人になってもファッションコーディネートを心から楽しみたい女性に人気です。
芸能人ではタレントの千秋さんが着ています。彼女の着る衣装の世界観は、まさにツモリチサトとマッチしていますね。価格帯としてはトップスが2万円台、ワンピースが4万円台で現在の市場でいうと少し高めの価格です。
ブランドの評判は?
ツモリチサトの人気商品と検索して出てきたのがこちらの財布です。ポップで可愛いらしいデザインはとても素敵です!
ツモリチサトが好きな人たちは、カラフルでポップな色使い、独特で個性的なデザインにハマっていますね。まさにツモリワールドは着ているだけでワクワク、笑顔が多いブランドって素敵ですよね。
ツモリチサトのブランド事業終了
アパレルブランドのツモリチサトを展開する株式会社エイネットが、国内でのブランド取り扱いを2019年春夏シーズンで終了すると発表しました。
海外は2019年秋冬シーズンをもってブランド事業を終了となりました。2019年7月中旬~8月末をもって国内ツモリチサトショップが閉店となる予定です。
決して手に入れやすい価格ではないですが、独特の世界観で女性を魅了してきました。
SNSでも「まさかなくなるなんて信じられない」「大好きでした、ありがとう。大事に着ます」「欲しかったけど財布の事情であまり買えなかった…」など、今回の知らせを悲しむ声が多数上がっています。
事業終了の理由についてエイネットは発表しています。「ツモリチサトとのアパレルライセンス契約終了につきブランド事業を終了」
ライセンス契約とは、ある企業が持つブランドを別の企業が契約を通じて借り受けるように、商品を開発、販売する仕組みの事です。売上自体は多少落ちているようです。
1990年にブランドを立ち上げているので、2010年までの30年契約だったとも考えられます。契約を継続しなかった理由は、明確なアナウンスはないようです。
ツモリチサト店舗閉店
2019年春夏終了に伴い、国内ショップは7月中旬から8月末、オンラインショップでの販売も順次終了する予定です。今回のライセンス契約はアパレルのみなので、他の財布や小物などは引き続き販売するそうです。
国内ショップ23店舗は7月中旬から8月末で全店閉店します。うち2店舗は他ブランドとの複合店になります。公式オンラインストアでの販売も順次終了となります。
http://www.hmr.jp/shop/
それ以降の販売に関しての情報は発表されていませんので、欲しい商品がある方や久しぶりに行ってみたいという方は、夏が終わるまでに足を運んでおきたいですね。
新たなアパレル事業をスタートするとはいえ、まだ決まっていないので買える時に買うのがベストかもしれません。
人気ブランドがこのような発表に至ったのはどうしてなのでしょうか?
ツモリチサト終了はファストファッション台頭か?
ツモリチサトのターゲット層は、20代のかわいいデザインを好む女性です。今ではその層は、ファストファッションで購入が多いです。
似たようなデザインであれば、ファストファッションで済ましてしまうという時代です。若干金額が高めのデザインファッションは、売れにくい時代になってきたともいえます。
2008年のリーマンショック以降いくつものファストファッションブランドが普及してきました。これによりアパレルの低価格競争が始まりました。
お金のない20代は、ブランド服を1着買うよりも手軽にたくさん服が買えることに価値を感じ、段々ターゲットのニーズとブランドの価格設定にミスマッチになってきていると思われます。
ツモリチサトは今後はどうなる?
津森さんはデザイナー自体をやめるわけではないようです。事業終了と聞いた時は驚いた人が多かったようですが、あくまでもアパレル事業が終わるだけです。
今回株式会社エイ・ネットとのライセンス契約による終了するのはアパレル事業だけで、以下のライセンス商品は継続して販売されるようです。
- 京都丸紅との浴衣や着物
- コランドとのバッグや革小物
- モーダ・クレアとのシューズ
- ワコールとのパジャマと下着
- ブルーミング中西とのハンカチ
- 内野とのタオル
ツモリチサトデザインスタジオの担当者の方も、「津森も我々もまだまだ元気ですので、今後も津森のデザインを新しい形で届けていきたいと思います。」と語っています。
ツモリチサトさんは自身のデザイン事務所ティーシィー(T.C)を通して、デザイン活動をしていくようなので、もしかしたら新ブランドを立ち上げるかもしれません。
アパレル事業も完全に終了というわけではなく、また新しいパートナー企業と展開していく予定ということなので、まずは一安心ですね。新しいツモリチサトのアパレル商品も楽しみですね。
新しいアパレル事業の今後の希望としては、もう少し手が届きやすい価格帯にしてほしいなと思います。財布にしても洋服にしても、人と被らない個性的なデザインを好むファンも多いので今後に期待したいですね!
まとめ:ツモリチサトの続編に期待!
ツモリチサトの事業終了は、平成の終わりを感じずにはいられないニュースでした。でも津森さん自身はデザイナー活動を続けていくという事なので、今までの商品もまだ売られると思います。
学生時代の思い出の服で青春だったという方も多いですし、思い出のブランドが買えないのは寂しいですね。ライセンス商品は継続して販売されますし、アパレル事業の今後は検討中ということで続報を待ちましょう。