ファッションやおしゃれが好きでカラーコーディネートに興味があり、パーソナルカラーの資格を取得して仕事に活かしたいと考えている方は多いのではないですか?
資格といっても通信教育やスクールなど多数あり、独学でも大丈夫なのか分からなくて迷うところですよね。
そこでパーソナルカラーの特徴や、パーソナルカラーの検定試験を実施している団体、独格でも検定に合格できるのかまとめました。
パーソナルカラーとは?
持って生まれたボディカラー(肌の色、瞳の色髪の色など)を元に個人に似合う色を診断する手法です。アメリカから日本に伝わった考え方です。
人それぞれ個性が違うように似合う色もそれぞれ違います。似合う色を見つける診断の事をパーソナルカラーと呼んでいます。似合う色が分かればより美しく見せたり、健康的に生き生きと見せたりすることができます。
さらにしっかりとした印象や清潔感のある印象、好感度の印象を作り出すこともできます。
パーソナルカラーはピンクが似合う、青が似合うを診断するものではなく、ピンクならどんなピンクが似合うのかを診断するものです。
ピンクにはベビーピンク、ピーチピンク、サーモンピンク、フーシャピンク、ローズピンクなどがあり、どのピンクがきれいに見せるかを診断します。
自身のパーソナルカラーを知ることで、生涯にわたり色使いに悩まなくて良くなります。人生を効果的に変えていくこともできるというわけです。
全ての色は、
明度:色の明るさの度合い
彩度:色の鮮やかなの度合い
清濁:色の濁りの度合い
これらの属性の組み合わせに応じて成り立ちます。この属性を少しずつ変えていくと、人によって似合う色になったり似合わない色になったりします。
同じ赤でも鮮やかな赤が似合う人もいれば、くすんだ赤が似合う人もいるというわけです。似合う色、つまりパーソナルカラーの傾向を4つのグループに分けたものが一般的に知られています。
スプリング(春)、サマー(夏)、オータム(秋)、ウインター(冬)という分類方法は聞き覚えのある方もいるでしょう。
似合う色の範囲をシーズン、春、夏、秋、冬のグループに分け、その中から似合う色のグループをアドバイスするというものです。
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パーソナルカラーの検定に違いはある?
検定試験を実施している団体は3つあり、日本パーソナルカラリスト協会、日本パーソナルカラー協会、日本カラーコーディネータ協会です。
色の理論を実践的に使えることが検定の目的です。この資格を認知している業界では即戦力の技能を持っていると認められ、就職の際のアピールポイントになることがあります。
日本パーソナルカラリスト協会
パーソナルカラリスト検定があり、人と色に着目し色彩知識と配色調和を身につける資格試験です。色彩やCUS配色調和を学び技術を磨くことができ、販売やサービスなど様々な仕事で役立ちます。
毎日の洋服選びや食卓の飾り付け、インテリアなどに応用し学んだ知識を活用して日常を豊かに彩ることができます。
美容ファッション業界の仕事に従事されている専門の方をはじめとし、ブライダルの演出や着付けへの応用、一般の方が基本的な色彩知識や配色調和の知識を身につけることで、日常生活に豊かさを与えることを目的としています。
日本パーソナルカラー協会
日本パーソナルカラー協会では、基礎理論を構築しています。これまでのパーソナルカラーは、診断者の感性で判断するため、問題点がありました。
なぜ似合うのかその理由がわからないというものです。同じお客様でも診断者の感性が異なるため、似合う色の結果が異なる場合があります。
似合う色はその人の肌や目の色と似た系統の色であると間違った経験則が広まっています。実際には黄色っぽい肌の人が必ずイエベが似合うという事ではなく、マイナスの効果となる場合も多いです。
パーソナルカラーは一度に合うと診断された色は一生変わらないとされていましたが、実際には年数を経て肌や瞳の色などが変化することがあります。それと主に似合う色が変わることがあります。
顔の見え方は色の属性の違いにより客観的に変化する法則性を、世界で初めて明解にしています。流派があるといわれているパーソナルカラーの、どれにも対応する理論です。

パーソナルカラー検定試験は独学できるのか?
パーソナルカラー検定試験はモジュール1~3まであり、モジュール1、2は公式参考書を読み内容を理解します。参考書を読んで問題なく内容が理解できれば、スクールなどに通う必要はないと思われます。
人に対する色なので初めは戸惑うかもしれませんが、もともと色の知識がある方やファッションや美容関係の仕事に就かれている方は理解しやすいでしょう。
モジュール3(実技試験)
その場で実際に色を見分ける実力があるかどうかの能力が試されます。色の持つ特性、シーズンごとの変化の法則など、パーソナルカラー診断で必要な似合う色を見極めるポイントを覚える必要があります。
実技では、試験官がモデルにドレープをあてているのを見て、顔映りの変化などを回答していきます。その時のモデルによりシーズンや見え方が異なります。
ドレープの特徴や属性、顔映りの変化は実際に見て見ないと分からないものなので、誰かにモデルになってもらい実際に顔映りの変化を見ることに慣れていると有利です。
独学でも不可能ではないですが、実技経験があった方が圧倒的に合格しやすいです。一度も経験したことが無いまま受験すると難易度が高いので、単発のスクールや講座などを検討した方がいいです。
色彩技能パーソナルカラー検定の合格率
モジュール2(上級)50~60%
モジュール3(技能認定実技)80~90%
パーソナルカラー独学本
試験問題60分、マークシート方式で行われます。取得までの学習期間の目安は3か月です。
公式テスト はじめてのパーソナルカラー (学習研究社 2,160円)
試験時間90分、マークシート方式で行われます。取得までの学習期間の目安は6か月(モジュール1の期間含む)
公式テスト はじめてのパーソナルカラー学習研究社 2,160円、役に立つパーソナルカラー学習研究社2,160円
試験時間70分・少人数のグループ制・記述式。取得までの学習期間目安9か月(モジュール1,2の期間含む)
公式テキスト パーソナルカラー・色彩技能パーソナルカラー検定モジュール3 6,480円
モジュール3合格者に対して日本パーソナルカラー協会認定「パーソナルカラーアドバイザー」の称号が与えられ、パーソナルカラーアドバイザーのバッジが贈られます。
日本カラーコーディネータ協会
色の知識を目的や用途に応じて実際に使いこなすための色彩活用を学び実践することを目標とした、色彩活用パーソナルカラー検定を実施しています。
色の実践を目標としていて、様々な分野の現場や生活者のニーズをヒアリングし検定内容に反映させています。
色にまつわるエピソードや配色演習の手法などを豊富に盛り込み、ケーススタディで色を実際に活かす色彩活用法を学べます。さらに人に色をアドバイスする際に欠かせない色を伝えるスキルも事例と共に学べます。
パーソナルカラー検定を学習したい人
カラリストを目指す人の登竜門として、またアパレルやヘアメイク、インテリア店舗ディスプレーなど生活空間の多岐にわたり、実践的に色を使いこなせる資格として各方面から注目を集めています。
受験者の年齢層は10代から70までと幅広く9割が女性です。
パーソナルカラーの仕事に必要なスキル
パーソナルカラーを仕事にするのに必要なスキルは、お客様の色を見分ける事ができる実力、話術、営業力の3つです。どうやってスキルを身につけるかというと、実力は多くの人を診断して実戦により経験を積むしかありません。
話術は先生がいれば同業者のカラーリストから盗むだけでなく、セミナー講師やタレントなど話を仕事にしている人の話を分析して技術を学び、練習しながら実践します。
営業力は待っているだけではお客様は来ないので、考えながら行動し試行錯誤して身につけていきます。カラー診断を受ける人にとって、どんなサービスを受けられて自分が満足できるかどうかが重要です。
パーソナルカラーは独学でもやる気があれば仕事にできますが、一度はプロから学ぶ方が近道です。スキルを肌で感じ学ぶことができるでしょう。個人で活躍しているカラーリストから学ぶのがおすすめです。
パーソナルカラーの代表的な就職先
デパート:色彩の関する部署全般、アパレル、化粧品、インテリア、フラワーコーデなど
ブライダル:衣装選び、ブライダルイベント、トータルカラーコーデなど
まとめ:自身の生活にも役立つ資格です
パーソナルカラー検定の資格は、人の印象や顔映りを変え、イメージアップにつながるので自身にも活かすことができるスキルです。
実際に自分の生活でも役に立てることができるのが大きなメリットで、普段の洋服選びやメイクなど色を意識するのが楽しくなるでしょう。
仕事としてはもちろん、自分の魅力アップや色を楽しむために持つにも役立つのがパーソナルカラーの魅力です。