「なで肩でなければ洋服がもっとうまく着こなせるのに」あなたもなで肩なら、そんなことを思ったことはありませんか?
日本人に多いなで肩は、華奢で女性らしい印象がありますが悩みもある体形です。だらしなく見られたり、服に着られているように見えたりすることもあるようです。
なで肩の悩みは意外と多く、トレンドの服が似合わないこともあります。肩を気にするあまり、隠していませんか。
着物は合うけど洋服は合わないんだと思っていたら、全くそうではありません。なで肩さんにこそ合う服の形があります。
なで肩の悩みはアイテム選びで解決することが多いです。どうせと諦めずに、より魅力的に見える方法を探していきましょう。
なで肩さんのメリット
なで肩とは、普通の肩はまっすぐに立った状態では鎖骨が床と平行になりますが、なで肩の場合カーブを描いたように下に下がっているのが特徴です。
なで肩さんの悩みとして肩幅が狭い人も多く、襟ぐりの広い服は肩が落ちやすい、背中にたすきジワと呼ばれる「ハ」の字のシワが入りやすい、ワキの着丈が長くなりやすいなどが挙げられます。
しかしなで肩は女性的な印象や優しい印象を与えます。華奢で線が細く感じられることが多く、そこが魅力です。外見的なポイントとしてはアピールできるはずです。
なで肩のメリットとして
-
- 着物が似合う
- 首が長く見える
- 女性らしいデザインのものが似合う
- 肩幅が狭く華奢に見える
デメリットは
- 肩こりしやすい
- 猫背になりやすい
- 肩幅がないので顔が大きく見えやすい
- バッグのひもが落ちやすい
- キャミや下着のひもが落ちやすい
肩幅が狭く下がっているので、ショルダーバッグがずれ落ちたりする欠点があります。
なで肩の原因
なで肩にはいくつか要因があり、一つは生まれつきの骨格です。これは遺伝的なもので両親がなで肩の場合、子供もなで肩が多い傾向にあります。
二つ目は、重いものを持ったり腕を引っ張られることが日常的に多い人です。肩関節が下に下がるので鎖骨は外下がりになり、肩甲骨も下になります。
三つ目は猫背の人です。パソコン作業や書き物、裁縫など手を前に出した状態で長時間作業を続けると、背中が丸まり頭が前に出た猫背の姿勢になってしまいます。
なで肩はだらしく見える?
なで肩がだらしなく見える原因に、洋服が遊んでしまう事があります。
肩が下に傾斜しているため、首回りがあまりにも開いたデザインのトップスを着ると、普通の肩の人より首回りが緩んでしまい首周りが遊んでしまうのです。
そのためダラっと見えて何だかだらしなく見えてしまいます。これを避けるには、首の詰まったデザインのものを選ぶようにして下さい。
首の付け根に近いものを選ぶと首周りの遊びがなくなり、着こなしが安定します。
小さい肩幅・なで肩をカバーする服のポイント
肩幅が小さいなで肩さんをカバーさせる洋服は、
- 膨張色や横幅のあるトップス
- 肩や袖に特徴のあるトップス
- ボートネックのボーダー柄トップス
- ゆったりざっくりしたニット
肩幅が狭いなで肩さんは、ファッションアイテムの選び方を変えることで、肩を気にすることなくファッションを楽しむことができます。
欠点をつい隠したくなりますが自分に合った服というのは、バランスが体形に合うという事なので、肩幅がジャストサイズのアイテムを選ぶのも大切です。
どちらかというと女性らしい服、フェミニンな洋服が似合います。コーデのポイントは、小さい肩をカバーしたり視線を横に流すことです。
膨張色のトップス
トップスは膨張色のアイテムを選ぶと良いです。寒色系やくすんだ暗い色は収縮カラーなので、余計に肩が小さく見えてしまいます。
ボトムは伸縮色と合わせることで脚長効果ですっきり着こなせます。
横幅が出るトップス
なで肩さんは肩幅が狭く見えるので、横幅を感じさせるようなデザインを選びましょう。
肩の切り替えが下に下がるデザインなら、なで肩にとって肩をカサ増ししてくれる便利なアイテムです。首が詰まっているデザインは横幅を長く感じさせてくれるのでカバーできます。
肩や袖に特徴があるデザイン
なで肩で上半身に厚みのない人がより美しく見せるには、肩から袖にかけてアクセントのあるアイテムです。女性らしい雰囲気がアップしてなで肩の魅力が活きます。
パフスリーブのデザインのものやドルマンスリーブのように、肩から袖にかけて縫製のないデザインのものはとても似合います。おしゃれ度も高くシンプルな組み合わせのコーデでも洗練された印象になります。
さらにウエスト高めの位置をきゅっと細くして、下に向かったボリュームを出したXラインシルエットのコーデなら、より一層女性らしさを感じさせてくれます。
ボートネック
なで肩さんのファッション選びで大切なのが、肩幅が広く見えるような、視線が横に取られるデザインアイテムです。
なで肩が気になる人にとって得意なデザインの一つがボートネックです。ネックラインが横に開いているので横幅を強調してくれます。
気を付けたいのは前に開きすぎていないものを選ぶことです。横にも前にも開いていたら首周りで服が遊んでしまい、結果だらしなく見せてしまいます。
横に開いているボートネックを選んで目の錯覚を上手に利用しましょう。
そのまま一枚で着るのはもちろん、アウターを羽織ったり中に襟の付いたシャツを合わせることもできるので、着回し力が高い便利なアイテムです。
スクエアネック
ボートネックと同様に視線が横に取られるようなデザインという事もおすすめなのですが、丸みを帯びたなで肩を角ばった肩にするには、四角い形の襟が合います。
襟ぐりが四角いデザインであることで、丸いなで肩が目立たなくなります。。
ボーダー柄
定番でもあるボーダー柄のトップスは横幅を自然に強調してくれるので、なで肩さんにもおすすめです。Vネックではなくクルーネックやボートネックなど首が詰まったタイプのデザインを選ぶと良いです。
ベーシックな形もそうですがボートネックを選ぶとより肩幅をカバーしてくれます。
ゆったりしたニット
なで肩さんにとって難しいアイテムの一つが、体の線を拾いやすいニットです。タートルは首を強調するのでなで肩が目立ちやすいですが、首が長いなで肩だからこそ似合うタイプもあります。
首も身頃もぴったりしすぎない、ざっくりしているタイプのローゲージニットがおすすめです。ゆったりしたデザインがなで肩の華奢さを強調してくれます。
カーディガン
なで肩さんはTシャツやニットなど、シンプルなトップスを一枚で着こなすのが苦手です。おすすめはカーデガンを羽織ることです。
前を開けて羽織るとスッキリ痩せ効果があり、肩カバーのコーデもできます。
肩幅が狭い、なで肩さんのNGファッション
避けるべきファッションはドルマンスリーブやラグランスリーブです。落ち感のあるデザインは思っているより肩のラインが強調されやすいです。そのうえ丸いシルエットなのでより際立ってしまいます。
他には襟付きのアイテムも気を付けた方が良いアイテムです。襟付きシャツはざっくり羽織るなら良いですが、ボタンを締めたコーデで襟付きはNGです。
シャツのボタンを全部閉めてしまうと、首から肩のシルエットがくっきりしてしまいます。
襟付きシャツをコーデに取り入れるときは、襟を開けたり抜き襟のように着こなしたり、オーバーサイズのものをざっくり羽織ったりするコーデがおすすめです。
大きな衿や衿ぐりのものも、肩がとても小さく見えてしまいます。ジャケットを着た時に「たすきジワ」が出ているなら、薄い肩パッドで補正するのもおすすめです。
肩幅が狭いなで肩の女性は、ぴったりした黒いタートルは避けた方がいいです。ボディラインがくっきり出てしまうからです。
特に黒いタートルは色味に締まりがあるので、よりなで肩が強調されてしまいます。明るい色のものか厚手でざっくりしたデザインのものを選べばOKです。
まとめ:人より華奢に見えるのは大きな武器になる
なで肩をコンプレックスに感じている人は多いでしょう。ただそれだけで人より華奢に見えるのは、女性として素敵に見える武器になるものです。
確かに服を着こなしにくいのは事実です。例えばシャツやジャケットなどカチッとした服装は難しいですが、肩パッドで補正することができます。
なで肩をカバーするコーデはたくさんあるので、コンプレックスを逆手に取り、トップスを上手に選んで毎日の着こなしを楽しいものにしましょう。
特徴を活かしたファッションをおしゃれに取り入れて下さいね。